カテゴリ:腎移植(移植後のこと)( 44 )

退院から5日。
まだまだ本調子にはほど遠いが、回復基調は不変。
手術から3週間でこれなら、十分だと思う。
今のところ問題ないと思うが、明日初の外来なので、はっきり分かる。

今日は2013年8月の人工透析開始(高血圧による腎硬化症が原因)から、
今回の入院まで使っていた腹膜透析機器「ゆめ」(バクスター社製)の引き取り日だった。
ご存知の通り、腎機能が悪化し、「慢性腎不全」になると、
人工透析を行わなければなりません。今は毎年3万人ずつ増えているのだとか。
腎臓の代わりに機械の力により、体内の老廃物の除去と、水分の排出をします。

一般的に透析というと「血液透析(略称=HD)」を指します。
腕に針を2本さし、人工透析装置(ダイアライザー)と接続し、
概ね週3回、4時間、透析を行います。
現在日本で透析をしている人の90%以上がこのスタイルです。
血液透析の欠点は上にあるように、週12時間、絶対に病院へ行かないとダメな点。
大雨だろうと台風だろうと、大雪だろうと、休むことは許されない。
だいたい、月水金か、火木土。準備や撤収を含めると最低でも5時間は必要。
これでは一般的な社会生活との両立はなかなか難しい。
最近では泊まりながら寝ている間に行う「夜間血液透析」も増えていますが、
対応している施設はまだまだ少ない。費用もやや高めらしいし。
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もうひとつの透析手法に「腹膜透析(RD)」というのがあります。
これは自分のお腹にある腹膜内に、透析液(ブドウ糖などで構成)を腹部に作った
カテーテルを通じて注入し一定時間貯留します。そして、浸透圧の原理で水分と老廃物を
除去し、そのカテーテルを経て排出する、というものです。
さらにその腹膜透析には、昼間行う「CAPD」と、夜間(就寝中)に行う「APD」があります。
薬液さえあれば、CAPDは手動でもできます(点滴のように袋を垂らすことで流す)が、
「APD」は原則として機械で行います(基本的に全自動です)。
なお、腹膜透析は毎日必ず行います(365日)。例外はありません。
腎不全になった時、血液透析か、腹膜透析かを選択します。私の場合は

(1)仕事を今まで通り続けたかった(APDなら帰宅後就寝中にできる=所要8時間)。
(2)透析液、機器の自己管理ができる若さがある(血液透析は基本的に全て病院任せ)。
(3)腎機能がまだ残っている(血液透析の方が透析能力は優れるが、腎機能の低下が早い)。
(4)(1)とも関連するが、週3回の通院が不要、月2回の定期外来のみ。
(5)かかりつけの大学病院が腹膜透析普及に積極的だった。

以上の理由で腹膜透析(APD)を選択しました。

自宅の自室に機器(ひと昔前のビデオデッキ2台分くらいの大きさ)を置き、
このほど、腎臓移植するまでの間、ほほ毎日腹膜透析をやってきました。
確かに、これで夜間透析を行えることで、会社にはなんとか通うことができました。
これは腹膜透析の最大にして、唯一(と言い切るのは微妙ですが)の利点だと思います。
まあ、体に優しい透析方法である、というのもありますが。
実はマイナス面も多くありまして

(1)血液透析より透析能力が劣るため、特に体が大きいと透析不足になりがち。
(2)腹部カテーテルの衛生管理が必要=腹膜炎に感染する率が比較的高い。
(3)腹膜が劣化し、生命の危険もある被嚢性腹膜硬化症(EPS)に陥る可能性がある。
(4)いずれは血液透析へ移行しなければならない(5~8年位経過後、腹膜劣化により)
(5)透析液を1日10リットル近く使うため、液の保管、補充、破棄、容器の清掃などが大変

などがあります。
実際、私は体が大きいため、透析不足による足のしびれや冷え、体のだるさ、声の枯れなど、
さまざまな症状に悩まされました。正直、会社には行けたものの、もう必死で、
ほとんど気持ちに余裕がない感じ。でも、血液透析は選択できない、厳しい状態。
だから、2013年夏から、2016年頭頃まで、あまり記憶がないんだよな。何をしたのか。
腹膜透析中心の生活過ぎてしまって、余裕がなかった。

あと、これは腹膜透析とは直接の関係はありませんが、腎不全により、肌が弱くなったため、
低温やけどで褥瘡ができ、蜂窩織炎にかかってしまうこともありました。
さらに、腹部のカテーテルより腹膜炎に感染、そして、カテーテルが腹膜内で固定されている
のですが、何らかの理由で腹部で動いてしまい、透析液の適切な注入と排液が困難になり、
体重が異常に増加(むくみが原因)と、透析不足による体調悪化で長期入院に至りました。

厚生労働省は「腹膜透析(PD)ファースト」を掛け声に、血液透析よりコストの安い
腹膜透析の普及に力を入れているようですが、現状、私の経験からしても、
一層の普及はまだまだ課題が相当多いなというのが印象。一説にはシェア5~8%だとか。
高齢者や一人暮らしの方には、あまりに負担が大きく、選択は現実的ではありません。

結局、約2年半腹膜透析を毎日行ったものの、腹膜炎とカテーテルの不全による入院後は、
会社を休職し、血液透析を併用(週1回→週2回→週3回・それに合わせ腹膜透析の回数を減少)、
減量と体内の水分除去を確実に進めたうえで、このたびの腎臓移植となりました。

今思えば苦しい日々でしたが、ギリギリのところで社会生活ができたのもの「ゆめ」のお陰。
移植後、腎機能が比較的早期に安定し、排尿も違和感が短くすぐ正常になったのも、
血液透析の期間が短かったため、腎機能の低下を最低限に抑えることができたことが遠因です。
引き取りの業者さんが来た時は感慨深い気持ちになりました。
今までお世話になりました。なんやかんやで私を救ってくれたのは「ゆめ」です。

■追伸
透析というと、廃人同然のイメージを持たれている方が多いです。以前は自分もそうでした。
これから透析になる可能性がある人が読んでいたらひとこと。
透析を過度に怖れないでください。少しでも患者の負担を軽くする様々な取り組みが行われています。
先生や技士さん、看護師さんは、皆さんの味方です。無理のない透析生活は必ず実現できます。
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by navona1971 | 2017-02-16 09:59 | 腎移植(移植後のこと) | Comments(0)
昨日は頭痛に悩まされた一日だった。
寝付きも悪かったがなんとか眠れて朝。
だいぶ体調はよい。腹部の違和感もゆっくりと解消に向かっている雰囲気は感じる。

今日はそこそこ暖かそうだから、ズホン(チノパン)を買いに行かねば。
なにせ入院で大幅に痩せてしまったもので、今あるズホンがもうブカブカで。
ずり落ちてくるし、とにかくみっともない。
ただ、体重減少傾向は続いているし、というかこれからも続けなくてはいけないので、
今よりさらにまた体がひと回り小さくなるかも知れないが、ひとまず現行サイズに合う
ズホンを買わなくては。数は多くなくてもいいからさ。
一応、標準体重を目指しているので(本気です)。

幸いにも上着類はたまたま小さいのが揃っていたのよねえ。
義兄(180cm近くでやや細い)からのお下がりとかもあるし。
義兄からはLLBeanやエディ・バウアーとか頂けて助かったりしてます。
(いや、別にこれからもよろすぃく、という意味ではないですw)。

無理せず自宅近くからバスを乗り継いで川崎駅へ。京浜東北線で蒲田。
あぁ、蒲田、久しぶりだなぁ、ちょくちょく呑みに来てたな。
今は亡き親友、太田さんと待ち合わせしては杯を交わしたところでね。
「ニイハオ」の餃子とか、よく食べに行ったりしたものです。
あの頃は体も気にせず飲んでいた。僕も腎臓を壊してあんな目に遭ったが、
僕とは比較にならないほど健康で力強かった太田さんがまさか先に逝くとはね。
あれから8年だが、太田さんが消えたことによる心のスキマは正直今でも埋まらない。

そして、大きいサイズでおなじみの「サカゼン」蒲田店へ。ところがシャッターがピシャリ。
あれ?調べたら開店は10時30分。あらま。隣のサブウェイでコーヒーを飲みながら30分時間を潰す。

その後無事開店。7Fの大きいサイズコーナーへ。
あぁ、一時は○Lなんてここに書けないようなサイズを着ていたが。今や見る影もなし。
だいぶ小さい(それでもまだそれなりのサイズだが)チノパンを見つけて裾を合わせてもらう。
まだ腹部は強く締め付けられないので、今後を考え5cm小さいサイズと1本ずつ。

帰りは無理せずタクシーにて。あともう少しすれば春なのだけどなあ。
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帰宅後、某通販サイトで注文していた減塩ドレッシング4本セットが届く。
キューピーの「ジャネフ」ブランドのドレッシング。ノンオイルで、ローカロリー。
しかも、一般的な商品よりなんと約5割の減塩。
1本でわずか7グラムを切る塩分量。病院の入院患者向けとしても各所で採用されている。
実際、今回の入院で出た食事でも、サラダについてきましたね。
減塩ですが味はしっかりしていてとてもおいしいです。

病院の売店や調剤薬局でもたまに扱っていて、
以前にも買ったことはあったが、在庫を切らしてしまったので、
腎臓を守る生活の一貫としてこのたび購入した。今後はこれに限り使う予定。
先生からも野菜の摂取は推奨されており、実際よく食べている。
食物繊維も多いから便通にもいいし。実際、摂取カロリーの割にはトイレに行く回数が減らないのは、
野菜を多く採っているから、というのもある。ま、もともと生野菜は大好きだし。
透析中はカリウム制限があったため控えていたけど、今はOKだから。
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by navona1971 | 2017-02-15 12:32 | 腎移植(移植後のこと) | Comments(0)
昨日、こちらで触れた通り、
テルモの上腕測定式血圧計を買ったわけだが、どうも手首式より値が高めに出る。
これまで使っていたのは二年ほど前に購入したNISSEI(日本精密測器)という会社のもので、
世間の「上腕測定式がより正確」の声を踏まえ今回、買い換えたわけ。
しかし、テルモの血圧計でいざ測定すると上が150超えで下が110超え。
病院でもあまりなかった数字だ。

直後にNISSEIの手首式で再測定すると137-97と正常範囲。誤差にして大きくない?
実は血液透析の場合、着床時と、透析中1時間おき、透析終了時、離床時と、こまめに血圧測定する。
入院時は朝、昼、晩の3回。なので、ここ最近は外で血圧を測る機会が非常に多かったんだが、
NISSEIの手首式にほぼ近い値が出ていた。朝病院へ行く前に測ると、
その値と病院での測定誤差は概ね5~8程度だったのだ。

なので個人的には信頼度が高かったわけだが、
より正確さを目指してわざわざテルモの上腕測定式を買ってこれでは非常に残念。
もちろん、腕の太さや環境など、一概にいい切れない部分はあるだろうが。
実際のところ、母の測定結果も高めに出た。低血圧な人だが上が138。

どうやらネットでもそんな声をチラホラ見かける。
皮肉なことに自分が持っていたNISSEIの血圧計が非常に正確とAmazonあたりで高評価を受けていた。
うーん、これからもこちらを使おうかな。今週末外来で病院行くから、
あちらでも測るだろうから、いろいろ考えてみたいところ。

追伸、母も何度か測るうちに安定したようだ。どうも腕への巻きつけ方が甘すぎるのか。
もう少しじっくり使って癖を見つけていきたい。あと、やはり3回は計測しなきゃダメだな。
いろいろと血圧計は奥が深い。
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by navona1971 | 2017-02-13 11:58 | 腎移植(移植後のこと) | Comments(0)
福島在住の親友、SY氏が上京。
前日お見舞いに立ち寄って下さる打診もわざわざ頂いたが、
ちょうど退院と重なったため、川崎市内泊で翌朝待ち合わせお茶。
隣町のコメダに行くが朝9時台で満席、10名ほど並んでいてびっくり。
は?なんで?いや、コメダはいい店だけど、
そこまでするほどではないような。ってことでデニーズへ。こちらは至ってまったり。
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入院中に義兄からもらったプロレス本を進呈。ちょっと泉田談義もw
喜んでもらえて何より。買い物に同行して下さるとのことで、
いろいろあったから甘えさせて頂く。
むくみが消えたため足が小さくなり、靴を買い換え。
東京靴流通センターは今まで履いていた靴を捨てて行けるのが助かる。
200円引きもしてくれるそう。ごみは分別で破棄も大変だからさー。

さらにヨドバシカメラマルチマディア川崎ルフロンに行き、血圧計を。
今、自宅で使っているのは手首測定タイプなので正確に測りたくて。
手首タイプは手軽だが誤差が大きいとされ、医療現場ではあまり採用されていない。
どちらにせよ手首タイプは職場復帰したら正午測定用として会社へ置くつもり。
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で、このたびは電池に悩まなくて済むACアダプタ仕様のテルモの大画面を選択、
さらに電子体温計も20秒測定タイプのオムロンけんおんくんを。
そして、指定した時間に朝晩服用する免疫抑制剤の飲み忘れ防止のため、
一日に2回アラームが設定できるカシオの電波置き時計を購入。
とにかく腎臓を守る日々の生活スタイルを早く固めたくて。
SY氏には助けてもらいました。買い物多かったんで。

ちなみに血圧計とけんおんくんはそれぞれ2台購入し、親にも1セット渡す。
SY氏の愛車は三菱ミニカなのだが、以前は乗せて頂いた時、手狭に感じた車内が広い!
もともとミニカは軽自動車の中でも車内空間が広い方なんだよね。
昔勤めていた建設会社にミニカとマーチがあったんだけど、
ミニカの方が広く感じたくらい。今回痩せて改めてミニカの広さを感じたわ。
三菱の軽はクオリティ高いから。

一気に買い物してちょっと疲れた。午後は少し休もう。

by navona1971 | 2017-02-12 17:30 | 腎移植(移植後のこと) | Comments(0)