姉歯建築士の図面に出会う

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わては仕事柄、構造設計者と出会う機会が多いのだけれど、
今日は姉歯氏が設計したマンションの図面を直接見る機会に恵まれた。
(わては建築士ではありまへん)。

今回見た図面は木村建設&姉歯のコンビで手がけた某マンション。
図面を入手した構造設計者に尋ねる。「これってわかりますか?強度不足って?」。
わては当然、「一目みればわかるさ」と言う答えが返ってくると思っていた。が、
「うーん、見る限りでは問題なさそうなんだよ(図面レベルでは)」。

構造図を見せてもらったが、彼の設計の癖として、
上層階と下層階の柱の太さが同じ傾向がある。
(普通は過重がかかるので、下層階ほど鉄筋や柱もボリュームが増す)。
今回の図面もそう。ただ、ある程度の太さもあり、鉄筋量もまずまず。
それらもやや少なめな印象はあったが「壁量もあるみたいだしね」と彼。
「もちろんざっとしか見てないが、この時点では強度不足とは言い切れない」。
彼は構造設計を手がけて30年のベテラン。地元では知られた存在。
そんな彼が強度不足と言い切れないとはなぁ。

こうして振り返ると、姉歯の設計にもいくつかパターンがあったんだろう。
一目見てわかる粗雑な物件もあった。けれど、一部の物件に関しては偽装というより、
建物のモデル化に対する考え方の相違という印象。
この物件は審査機関が早々と「強度不足」と烙印を押しているんだけども・・・。
住民と地元自治体の要請で彼らが再計算をすることに。

彼が改めて詳細に診断し、「問題ありません」となったらどうするんだろ。
彼も「OKでもNGでも気が重い仕事だ」と嘆いていたけれど。
構造設計って、1物件に対して100人が設計すれば100通りのスタイルがある。
それが難しいし、誤解を与えているんだろうな。

※ちなみにブログの画像はグランドステージ川崎大師。
写真と本文は関係ありません。
by navona1971 | 2006-02-08 20:26 | とりとめもない話 | Comments(0)