入院18日目「第10手術室にて10時より生体腎臓移植手術開始」

ついに手術当日。
寝付くまで多少時間を要したが、
そこそこ眠れた。あまり緊張はないし、本当に実感がない。
支給された経口補水液OS-1以外もう服用禁止。予定では母9時、私9時半手術室入室見込み。
夕方近くに部屋へ戻るという。朝もわざわざさかな先生がいらした。
なんと手術前に会議があるから今来た、と。すごい多忙さだわな。
先生たちにとっては手術はある意味日常なんだね、当たり前の。

母を執刀するのは数々の名門病院を経て昨年こちらに招聘されたザコシ先生、
私を執刀するのはこの医大のプロパーでエースと聞くさかな先生、科の副部長両雄。
なので信頼しかないし、結果は厳粛に受け止める。

そしていよいよ8時50分に母が手術室へ。見送ったあと、続いて私も9時20分に向かう。
例のごとく何重にも名前、血液型チェックをへて10号手術室へ。
米倉某や財前某のドラマのようにステンレスで囲まれた壁にデジタル時計が表示されている。
隣室の9号手術室では母も並行して進んでいるそう。

手術台の上で手術着に着替え、体を丸めて背中を出し麻酔医から麻酔注射を受ける。
そこでさかな先生登場。笑顔で余裕。
驚くと「いやあ、緊張をほぐしてるんですよ。
おかあさんもがんばってますからますから、だまさんも!」。
感無量になりながら返事をして、その後静脈に麻酔が入りあっという間に昏睡zzzz・・・

「だまさーん!だまさーん!」

そう呼ぶ声で目が覚めたのは病棟にある術後安定室だった。
様子を見に来た父と姉と握手を交わした。
聞くところによると母は14時、私は15時に戻ったらしい。長い手術だった。

さかな先生は「成功です。ちゃんとおしっこが沢山でてますよ」と。
そのまま部屋にまで来てくれていた。

隣のベッドには母が寝ている。
痛々しく見えてつらかった。
思わず「僕は母から二度生まれたのか」とつぶやいた。

順調だったとはいえ母にとって5時間の手術はきつかったろう。
ひたすら目を閉じている。
手術は終わったが、抗生剤、点滴、酸素測定、吸入、尿道カテーテル、腹ドレン、
心電図などのためのコード、チューブ類かつきまくり。当面は仕方ない。朝までが長い。
特に点滴は移植したばかりの腎臓にエンジンをかけさせるため、大量の水分を入れる。
無事、それに呼応する形で尿が大量に出ているようで、いい傾向だそう。
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by navona1971 | 2017-01-28 11:14 | 生体腎移植(入院・手術編) | Comments(0)