川崎 大島劇場で、涙あり、笑いありの大衆演劇「劇団喜楽」を楽しむ

いやいやどうも。
今日は、以前から一度行ってみたかった、川崎区にある大島劇場で、大衆演劇を見てみます。
ほら、僕がよく行く、名銭湯の中島湯が近くにあって、脱衣場に「今月の公演」なんてポスターがあるんです。気になってて。
この日は友人O氏とふたりで出向く。1月は旗丈司さんという方が座長をされている「劇団喜楽」の公演。
昔ながらの街中にある大衆劇場って感じの佇まいで、レトロ感覚満点。
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椅子じゃないんですね。畳。いいよねえ。足も伸ばせるし。で、平日は座椅子のレンタルもあるそうですが、土日祝はナシ。
あと、100円で座布団を貸してくれます。もちろん借りてみます。あ、入場料は1,500円。やっすー。
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僕は座高高いし、周りの人に迷惑がかからないように後ろに腰掛ける。
座布団を貸してくれたおばあちゃんが「壁際に座れば、寄りかかれるからね」と。確かにそうやって座ると楽だな♪
で、舞台の反対側には売店もあって、お酒からカップラーメンまで、良心的な価格で販売しています。いやあ、ホントに大衆演劇ね。
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この大砲みたいなのは何?とおもったら、サーチライト、照明ですね。それぞれ、明るさや方向を手動で扱うようです。
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結局お客さんが20人いくかいかないかの状態。夜の部は賑わいそうだけどね。
来場している年齢層は高め。おばあちゃん世代。でも、20代の子もチラホラ。若くてかっこいい役者さんいるしね。
で、冒頭の20分くらいは、若手芸人さんによる「新年の舞」。その後、舞台設営があり、ブザーも鳴り、開演です。わくわく・・・。
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現在、同劇団は大島劇場にて1月末まで公演中のため、あらすじはこのブログの一番下に書いています。
差支えがある場合は読み飛ばして下さいね。読みたい人だけ読んでくださいね♪
「俺を雇う気はないか?親分」。いやあ、この武士役の人、いい目してるよね?
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「富次郎さんの行くところなら、どこへでも行くわ・・・・」。いやあ、セリフも流暢だし、なにしろ、声の通りがいい。素晴らしいです。
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「お父さん・・・私を許して・・・」。ちなみのこの左側にいる赤ちゃん抱えた人は女形で、つまり男ですね。
いやあ、ここの場面はね、すいません、泣きましたwwwwwすぐ涙出ちゃうしwwwww。
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さらにクライマックスの場面。緊張感があって、もっとあっさりしたストーリーかと思いましたが、ヒネリもあり、飽きません!
こんな素晴らしい演劇をせんべい食べなから気楽に見られるなんて、素敵だなあ。
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演劇のあとは、役者さんによるショーですね。歌に合わせて踊る、って感じの。
前の列に座るおばあちゃんからはおひねりも出たり、と。この美人さんは松川翔也くんという人らしい。男に見えないよね~。
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メイクの影響もあるにせよ、仕草や視線が女性らしくて、素晴らしい演技です。そーいや、この劇場には昔、梅沢富美男さんも来たんだとか。
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りりしいよね~。ちなみに大島劇場は動画撮影はダメですが写真撮影はOK。みんな結構撮ってますね。もちろんフラッシュは焚かずにね。
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さらに、松川翔也くんの兄、松川小祐司くん。かっこいいね~。ジャニーズ系で。
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そして座長の旗さんも貫禄あるステージを見せて下さいます。
いやあ、こちらが思う以上にプロの世界。すごい・・・。頭が下がる。覚えることだらけだし、俺には絶対無理だ・・・。
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で、最後はみんなダーンス!後列のみんなのカッコが面白いでしょ?
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わざわざ終演後は入口で僕らを見送って下さいます。ファンの方に混じって僕らも撮らせて頂きました。
左二人が松川くん兄弟、セーラー服の方ががなんと松川くん兄弟の母上なんです(若いwwwww)。
右に大和歩夢くんです。花形の方々に集まってもらった感じかな。公演を楽しませて頂いた、とお礼の気持ちも伝えました。皆さんのプロ意識もすごいわ。
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少し足の悪いおばあさんが見に来てたんだけども、松川くんの母上が、この衣装のままで、広い道まで手をとる姿が視界に入った。
優しい方ですね。素敵な光景でした。さっきまで舞台やってきて、すぐこうやってお客さんを見送って・・・本当に大変。
でも、きっと、心から大衆演劇が好きなんだなと・・・。そして最後はいつも通り中島湯へ。2時間きっちりあったまってきたー。
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【あらすじ】
とある町で任侠道を極める仏(ほとけ)一家。ある日、信濃の国から来た馬淵というひとりの浪人が「雇って欲しい」と姿を見せるが、
「甘くない」と、その願いを一蹴、丁稚の佐吉に対応させ、追い払うことに・・・。
そう、すでに仏一家には流れ着いた富次郎という一匹オオカミのヤクザがいたのだ。
しかし、長女が富次郎に惚れ抜いていることを知った親分は、手切れ金を渡し、この町からすぐに離れるよう求める。
富次郎はそれに従い、単身去ろうとするが、別れ際に長女がすがってきたことから、「有り金持って俺と一緒に来い!」と促す・・・。
富次郎に惚れぬいた長女を守るため、親分は佐吉に娘の監視役をさせていたものの、
佐吉が目を離した隙に、彼を追うように長女は家を飛び出し、富次郎との待ち合わせ場所の一里塚へ向かってしまう・・・。

「娘を守らなかったらお前の首を斬る!」と親分から言われていた佐吉は、必死に長女の姿を追い求め、町から町へと捜し歩く・・・。
しかし、見つけることが出来ない・・・。身も心も疲れ、荒れ果てた1年後のある日、駿河の丸子の峠で、
佐吉は偶然、ひとり道を歩く富次郎と出くわす。「娘はどこにいるんだ!」と尋ねる佐吉に富次郎は、
「病に罹った女などいらない。丸子の宿に置いてきた」と素っ気なく背中を見せる。立腹した佐吉は富次郎に襲いかかるが、
逆にあっさり眉間を斬られ、「あと3年、山にこもって肩を並べるまで出直せ!」と、捨て台詞を吐かれ、立ち去られてしまう。

長女が去った仏一家に、ある男が乗り込んでくる。あの、素浪人馬淵だった。
改めて、自分を雇う気がないか、親分に尋ねるが、再び毅然として断る親分に腹を立て、刀で斬り付け、片腕を奪ってしまう。
それをきっかけに没落した仏一家。片腕をなくし、日々の生活もままならない中、次女がひたすら、身の回りの世話を続けていた。
そんなある日、玄関に倒れこむ母娘の姿が・・・。あわてて二人が駆けつけると、それは富次郎と一緒に飛び出した長女と、幼子の姿。
「男に惚れぬいて飛び出した女など娘でない」と、敷居をまたがせない親分。「富次郎に捨てられ、頼るところは
ここしかありません、お父さん!」と懇願する長女、その姿を見て次女は、許して家に入れるよう、父親である親分に泣きつく。
親分、いやここでは父親である彼は、涙ながらに、長女を部屋に招き入れるのだった・・・。

そして、再び、馬淵が仏一家の戸を叩く。馬淵はその後、同じ町内で任侠を始めたのだ。
そこで、親分に、縄張りを全て譲り渡すように脅し始める。それにも屈服しない親分に対し、馬淵はある男を外から呼びつける・・・。
その男は富次郎だった。「お前・・・!」その先の言葉を失う親分に対し「名前を呼ばれる筋合いではない」とそっけない富次郎。
馬淵の指示通り、親分へ斬りかかろうとする富次郎を制するように、男が飛び込んでくる。佐吉だ。

丸子の峠で富次郎から投げつけられた、「3年3月、山にこもって修行しろ」という言葉を胸に、都へ戻った佐吉は、
単なる丁稚として出来の悪かった当時の面影は全くなく、立派な男に成長していた。返す刀ですぐさま馬淵や取り巻きを斬り捨て、
富次郎と1対1の対決となる・・・。にじり寄る二人。しかし、成敗しようとする佐吉を止める次女と親分。
「富次郎、娘は乳飲み子を残して病に倒れこの世を去った。これはたった一人のおまえさんの子供だ。
そして、頼むから、あの世へ行った娘へひとこと、謝って欲しい」と頭を下げる二人。

その姿に心打たれ、身を震わせながら泣き出す富次郎。捨て子として愛情を受けず、食う物食わずの生活だった幼き日々、
行き交う町の人々を見て、どうして自分だけがこんなに不幸なのかと嘆くことばかり。
そこで自分が考えついたのは、人の幸せを壊すことだった、と身の上話を切り出す。
そして、妻を早世させてしまったことを悔やむ言葉を続けたあと、刀を自らの腹に向けるのだった・・・。
「今、そっちへいくからな・・・」。
(完)。
by navona1971 | 2011-01-15 21:55 | とりとめもない話 | Comments(0)